Mokkun's Healing Room

正位置、逆位置という言葉は

聞いたことがあるかと思います。

簡単に説明すると、カードが
正しい向き(絵柄の上下が正しい状態)
で出るのが「正位置」



反対向き(絵柄の上下が逆さま)で
出るのが「逆位置」です。



※写真はトートタロットではなく、逆位置採用が一般的な

ライダーウエイト版タロットです

この「正位置」「逆位置」がある
タロットでは、

ざっくり言えば、正位置で出た場合は
カードの良い部分を採用して読み、

逆位置の場合は、カードの悪い部分を
採用して読みます。(もしくは、
正位置での意味を弱めにして読むとか)

前向きに読むか後ろ向きに読むか、
みたいな感じですね。

このメソッドが、トートタロットでは、
原則ない、ということになります。



裏面(表？)の絵柄もこのようになっており、

展開する前から、カードの向きがわかるのです。

これはつまり、このタロットの
作成段階から、逆位置は念頭にない、
ということです。それは何故なのか。

一言で言えば、

「このタロットを引く目的が一方向だから」

です。


トートタロットを引く目的は、

「魂の自己実現」

自分が生まれてきた目的、
予め用意してきたプランを
現実化させることです。


そのために、いま突っかかってる
ポイントはなんなのか？

という部分を明らかにして、
乗り越えるためのアドバイスと
エネルギーヒーリングを行うのが、
トートタロットの役割になります。

(ただ話してるだけじゃなくて、
カードからもしっかり
エネルギー飛んでるんですよ〜 笑)


逆にいえば、ふだん悩んでたり、
困っていたりするのも、
魂の解放、自己実現のための
一段階ということになります。
これはどんなに小さい事
(と本人が思っている事)
でもそうです。

そこを乗り越えるための
アドバイスなので、一方向なんですね。


カードの原則的な意味は
他のタロットと同じですし、
良い部分、悪い部分がある、
っていうのも同じなんですが

基本、前向きにも後ろ向きにも読みません。

たとえば、一見良さげなこのカードを

リーディングするとなると・・・



うわあ〜 良いカードですね〜
愛が溢れていますね〜♡
上手くいきますよお〜(⌒▽⌒)

ではないんです（笑）


一見平穏でいい感じなんだけど、
もっともっと、愛ってなに？
を深める必要があるよ。

愛ってなに？ 繋がるってなに？

愛は表面的な仲良し、だけじゃないんだよ。
相手を大切にする、一体化する喜びを、
もっと感じてみて。
それはどういう事なのか考えてみて。


……これがトート流というか、
他のタロットでも本当はそうなんですけど、
真の意味だと思います。

仲良しゴッコ、表面的な喧嘩がない事、
トラブルがないことが

最良だと思っていると、この発想には
なかなかたどり着かないのですが、
カップの愛は深いですからね。

ある意味エグいところまで掘り下げます。


生命の木の意味で言えば、
カップの2番(水のホクマー)の
エネルギーを使えていないときに、
まさにその番号のカードが出ます。

本来の「カップの2番＝水のホクマー」
のエネルギーをもっと使って！

それがアドバイスです。


それを使えたならば、
魂は次の段階に行きます。

表面的には色々あるかもしれませんが、
それは「本来の自分に戻っていく」
プロセスでもあります。

現実的な吉凶ではなく、
その奥にあるエネルギーの流れ、
魂の流れを見るのです。

トートが一般的に難しいとされる
所以はいろいろありますが、

この「現実的な吉凶」に囚われていたり、
それを読もうという意識でいると、
たしかに難しいというか、
意味不明になります（苦笑）

でも魂視点に立ってると、
すっごく明快で親切極まりない
タロットなんですよ。


うちの講座は、タロットのシステムや
原則の説明が骨子ではありますが、
いちばん大切にしているのは、
この「魂視点」のレクチャーです。

って言ってもあんまりスピスピ
してないっていうか、
テンションふつーといいますか（笑）

早い話、やりたい事をやればいいのよ。
したいようにすればいいんよ。
言いたいこと言えばいいんよ。
Life is game, Life is adventure,
Life is simple なのよ。

みたいな感じのことを伝えています。
それは時に、一般常識からすると
非常識なんですけどね。


トートタロットを作ったクロウリーさんも、

相当規格外の人物だったようです。
そのせいで一部からは大変評判
悪いんですけどね（笑）

でも、この100年後でも通用する
哲学を形にしたのは、
とてつもない偉業だな〜と思います。
(当時は、おおむね頭オカシイ人扱い)


というわけで、トートタロットに
逆位置がない理由、なんとなく
伝わりましたでしょうか？

どんな局面にいるひとも、
それは魂の旅の1プロセス。

ややこしくなっちゃってても、
「間違った」「間違ってる」わけじゃ
ないんだよね。難易度高い迷路に
入ってみてるだけで。（笑）

それに寄り添うのがトートタロット。
寄り添い方を教えるのが、
トートタロット講座、というわけです。

ではまた！